普段Vtuber関連の情報を発信しているわけですが、「企業勢・プロ志向の人向けの記事も読みたい」というリクエストがありまして……
色々考えてはいるのですが、記事にするになると情報量が多いのでちょっと悩んでいたり。そんなわけで、今回は情報のたな卸しを行います。良質な検証動画も増えているので、改めて「YouTubeで稼ぐ」ためにどうすればいいか整理してみようかと。
前置き:今までの記事との違い
今までの記事は、「なりたいからVtuberになった」という層がメインターゲットで、リテラシー向上のために投入しています。まず、理解を高めないと応用もできないという認識です。
例外的な記事がこちらの記事ですね。
まぁ、何というかバズってしまいまして……ガジェット通信から転載の依頼がきたり、その影響からさまざまなニュースメディアに掲載されるという事態になりました。
一方で、「必要な情報なんですか?」という意見もいただいたりもしています。まぁ、必要な人は多くないですからね。
私の場合はフリーランスという立場上、数字と向き合わないと時代にとりのこされて食い扶持を失う可能性がありますので、常に数字を追う意識が必要になります。
実は商業ベースで物事をチェックするのが癖になっているので、趣味ベースの話しをするときは意識的に内容を調整しているのですよね。商業をシビアに見ると関連情報が多くなるので、情報が複雑になりがちです。
ある程度の読みやすさは意識しますが、記事レベルに落とし込むと情報量の調整が大変になります。なので、日記レベル、情報量重視で書くので「読みにくい」というクレームは受け付けられません。
日記なので「読みにくいなら読まなければいい」位の話になってしまうので。
ただ、割と有益な情報は詰めるつもりではいるので、気になる方はどうぞという感じです。
効率面で言えばYouTubeに広告を出すのが最適解
現状手持ちの情報を整理する限り、効率重視で収益化を目指すのであればYouTubeに広告を出すというのが最適解になります。
参考にしやすいのが折紙正宗さんの検証動画と、Vポスのインタビュー記事ですね。
もともと1日1000円で1週間広告を出すつもりでいたものの、クーポンが利用できたことから7000円の予算で半月ほど広告が出せたほか、クーポンが余る結果になったとのこと。その間登録者は152名増。
グラフなども動画内でチェックできるので、詳しくは動画に……ということになりますが、時給1000円で7時間も働けば広告費を支払って100人以上の登録者を確保できるとなれば
……編集・配信に時間をかけるより効率が良いのでは?
となるわけです。広告を選ぶノウハウなども動画で公開されているので、シビアに数字を追及したい人はチェックすることをおすすめします。
まぁ、流れとしてはこんな感じですかね。
1.Twitterで準備中Vtuberとしてプロモーションを開始
2.フォロワーをある程度確保した時点でデビューして動画や配信を開始
3.登録者1000人、再生時間4000時間を突破するまでYouTubeに広告を出し、まずは審査基準に持ち込む。
4.審査前に審査に備えた処理を行う(概要欄のハッシュタグ削除、著作権上問題になりそうな動画の非公開、削除処理など。YouTubeの審査基準は曖昧な部分があるため念を入れて処理した方が安全)。
5.審査を申請し、審査待ちをしている間は安全な配信をするか、YouTube以外のライブ配信プラットフォームを利用するなど両輪で回す。
6.収益化後、より相性の良いプラットフォームを中心に活動を行う
こんな感じですかね。
特定のプラットフォームからしか課金しない層がいること、収益源は多角化した方が安定性が高くなるのがポイントでしょうか。
また、YouTubeは審査のハードルが高い分、スーパーチャットが解禁された際に「お祝い相場」で投げ銭が行われるのも一般的になっています。コンテンツ力がしっかりしていれば初回で広告費が回収できるケースもあるでしょう。
ただし、初回の収入だけで収益の予測立てると痛い目を見る可能性があるので注意と。
あとは、歌ってみた動画などリピート再生前提の動画を広告に使えばフックに使えるかなぁとか無難な結論に至ります。
ネットワーク作りと情報収集はTwitterが有利
さて、登録者数はYouTubeに広告を流すのが有利として、Twitterの宣伝効果はどうでしょうか?
実はこちらについても検証されている方がいます。
比較的小規模なデータではあるものの、バランスよく切り口を揃えてデータを提示しているのがいぬじまさんです。普段は漫画やアニメの考察動画などを投稿しています。
さまざまな形のバズを経験しただけでなく、どのようなバズでどうチャンネル登録者数が増えたかまで踏み込んで考察しているのがポイントです。Twitterだけではなく、ブログ紹介や動画のバズなどの比較もあるため是非チェックしてほしいところ。登録者増に対する再生時間増の比較など、見落としがちなデータも含まれています。
動画を見た上で、私の個人的な見解を述べるとすれば、Twitterの宣伝効果は大きいものの、YouTubeの広告ほど顕著に登録者増に繋がらないのかなと。
むしろ、Twitterは情報収集や企画の応募や募集・コラボのきっかけ作りなどのネットワーク構築のツールであり、副次的に登録者が増えるケースが多い。
実際に大手VtuberがTwitter上でコラボ相手を探すケースなども珍しくないため、いかに情報を収集し、フットワーク軽く応募できるかでチャンスへの強さがかわります。。
ただ、コラボをしてもあまり登録者が増えないケースも存在するため、もともとの面白さや企画の魅力などは必須になります。
ほかにもTwitterの宣伝広告のデータ収集では先駆者として挑んでいる方がいるので気になる場合はそちらもどうぞ。
まぁ、ネタに走った部分があるのであれですが……
Twitterでプロモーションかけるなら歌ってみた動画とか、Twitterでバズった動画とか選んで数字を伸ばし、「Twitter上で○○回再生されました!」って営業のフックに使うのが正解という気はします。
FANBOXへの誘導など登録者増以外にもTwitterが貢献する分野は多いので、組み合わせ次第でしょうか。また、Twitterで頻繁にリプを返しているからこそ配信時のアクティブ率が高いなど登録者数以外への影響があることもお忘れなく。
過去記事との比較
さて、過去記事で登録者像の記事も書いているのですが、一応比較。
宣伝広告への課金よりもTwitterでのコミュニケーションなどを進めていますね。
前提としてコンテンツ作り初心者になっているのがポイントで、これはある程度コンテンツがしっかりしていないと宣伝しても登録者増に結びつかない可能性があるため。
逆にコンテンツがしっかりしていて、収益化を目指すのであれば、「どのタイミングで広告をうつのが効率的か」という話にもなるという。
今回はコンテンツがあることが前提で書いていると。
なお、広告を打つ最適なタイミングは自分で判断してねとしか言いようがないです。そもそも数千円でYouTubeで宣伝広告出せるなら、「ミスマッチがあると判断したら損失が少ないうちに修正するチャンスがある」と考えた方が良いでしょう。
ただし、広告を打つにしてもデータが足りておらず、二の足をふむ人や企業が多いのもポイント。失敗したらだれが責任をとるのかといった問題に繋がりかねないので。
企業勢でも数字が伸びないところみてると「もうちょっとプロモーションにお金使うか、裁量あげて……」と思う時ありますからね。
企業ベースで考えれば宣伝広告はマネージャーやプロデューサーの仕事なわけですが、そのマネージャーやプロデューサーにどの程度の裁量が任されているかという問題でもあります。
人足りないところは自分の営業力の一つとしてマネージャなどに売り込まないといけないケースもありますかね。「グラフ用意して説得する」「自己判断で広告を打つ許可をもらう」位の勢いが必要でしょうか。
モデルケースとして志願するとか、むしろ「広告枠を争うイベントにしてしまう」とか、企画の弾数は多い方がいい。
広告が最適解ではないという答えが自分の中にあればそれを実行すればよく、最適解と考えても裁量が与えられない場合は自分が動ける範囲の中で最適化していくしかない。
逆に想定以上、爆発的に数字が伸びて思わぬ憶測を招いてしまったケースなどもありますね。
こちらに関してはリスクにも入らないかなぁと。説明すれば済む話ですし、ミリオン再生を達成したことの方が大きい。
企業、個人、サークル運営関係なく、効率的な運営を考えるのであれば宣伝広告は十分選択肢にはいるかなぁというのが個人的な見解です。
まとめにならないまとめ
色々書いてきましたけど、これでもまだ入り口にしか過ぎませんね。実際にビジネスにするならデータをもとに仮説をたてて実験・検証し、問題点を洗い出して改善するの繰り返しになります。
サークル運営とかプロデュースに踏み込む余裕があれば検証などもできますが、現状手が足りていないので日記や記事といった情報提供くらいしか出来ていませんし。
すでに宣伝広告戦略を実践してる企業は多いですしねー。ノウハウの蓄積はそれだけで武器です。
一応フリーランスとしてやってきた経験があるので、ビジネスモデルを立てて実践し、それで食っているという証明はしていますが……
とりあえず、頭の中に入っている情報を出すことはできますので、各種情報がほしい方はお声掛けください。
要望が多かったらまた日記出すかもしれませんが、基本はあくまで番外編ですのでよろしくお願いします。